厚労省 賃金構造基本統計(2025年)から、福岡県の大企業(1,000人以上)・中堅(100〜999人)・中小(10〜99人)の年収差を業種別に検証します。 「大手の方が稼げる」は、本当に常に正しいのか?
大企業と中小企業の差は +141万円(+35%)。確かに「大手の方が高い」は事実。しかし業種別に見ると景色が変わります。
福岡では中堅企業(100〜999人)の方が大企業より平均年収が高い業種が3業種あります。
卸売業,小売業
大企業
481万円
中堅
518万円
宿泊業,飲食サービス業
大企業
347万円
中堅
357万円
複合サービス事業
大企業
476万円
中堅
500万円
大企業 − 中小企業 の差が大きい順
| 業種 | 大企業 (1000人+) | 中堅 (100-999人) | 中小 (10-99人) | 差 |
|---|---|---|---|---|
| 情報通信業 | 796 | 469 | 460 | +336 |
| 学術研究,専門・技術サービス業 | 794 | 528 | 480 | +315 |
| 建設業 | 734 | 653 | 474 | +260 |
| 教育,学習支援業 | 663 | 607 | 437 | +226 |
| 電気・ガス・熱供給・水道業 | 743 | 493 | 535 | +208 |
| 製造業 | 558 | 441 | 391 | +167 |
| 運輸業,郵便業 | 514 | 422 | 351 | +163 |
| 医療,福祉 | 537 | 409 | 388 | +150 |
| 金融業,保険業 | 650 | 550 | 519 | +131 |
| 複合サービス事業 | 476 | 500 | 389 | +88 |
| 生活関連サービス業,娯楽業 | 429 | 418 | 350 | +78 |
| 不動産業,物品賃貸業 | 525 | 482 | 451 | +74 |
| 卸売業,小売業 | 481 | 518 | 416 | +65 |
| 宿泊業,飲食サービス業 | 347 | 357 | 306 | +41 |
| サービス業(他に分類されないもの) | 388 | 366 | 388 | -1 |
| 鉱業,採石業,砂利採取業 | — | — | 564 | — |

福岡の50代の年収は約545万円(賃金構造基本統計調査2025年・男女計)で、年代別ではここがピークです。会社の規模で約225万円、男女で約223万円の差があり、60〜64歳では約85万円下がります。中央値・業種・東京との差まで整理します。

福岡の40代の年収は約504万円(賃金構造基本統計調査2025年・男女計)。ただし40代前半と後半でほとんど変わらず、会社の規模で約181万円、男女で約171万円の差が開きます。中央値、東京・九州他県との差、転職で年収を保つ条件まで整理します。

福岡のボーナス(年間賞与)の平均は約89万円で、月給(所定内給与)の約2.8か月分です(賃金構造基本統計調査2025年)。業種・会社の規模・年代・男女でどれだけ違うのかを、公的統計の数字で整理します。

福岡県の新卒の3年以内離職率は大卒38.0%・高卒42.2%(2022年3月卒)で、全国より約4ポイント高い水準です。差は入社1年目に集中しています。業種・会社規模ごとの違いと、辞めにくい職場の見分け方を整理します。

九州の各県に本社がある大企業(従業員1000人以上)は、福岡以外では7〜20社です。それでも大企業で働く人は各県に6万〜13万人います。その9割以上は本社以外の支社・工場・店舗で働いているからです。地元に残って大企業で働く道を、数字で整理します。

九州7県の平均年収を賃金構造基本統計調査(2025年)で比べると、福岡は約466万円で他の6県より37〜78万円高い水準です。年代別・男女別・企業規模別に分けると、差がどこで生まれているかが見えてきます。