スタートアップカフェ福岡の使い方。無料相談の活用法

福岡には創業を支援する窓口がいくつもあります。無料で相談できると聞くものの、何を相談していい場所なのかが分からず、行かないままの人が多い。
結論から言うと、創業支援の窓口は「情報と接続」を提供する場所であって、事業を作ってくれる場所ではありません。この違いを理解して使うと、非常に効率がよい。この記事では、窓口の役割、行く前の準備、聞くべき質問、そしてハシゴする順番を整理します。制度・場所・運営内容は変わるため、訪問前に公式情報で最新のものを確認してください。
- 何ができて、何ができないか
- 行く前に用意するもの
- 聞くべき質問
- 窓口をハシゴする順番
- 使い倒すコツ
- よくある質問
- 費用ゼロで、遠回りを削れる
何ができて、何ができないか
できること: ①創業手続きの相談(会社設立、許認可、税務の入口)②資金調達の情報提供と、公庫・保証協会・金融機関への接続 ③補助金・支援制度の案内 ④事業計画の壁打ち ⑤専門家(税理士・司法書士・社労士・弁護士)への取り次ぎ ⑥同じ段階の起業者とのつながり。
できないこと: ①事業アイデアを考えてくれる ②顧客を紹介してくれる ③融資を通してくれる(審査は金融機関)。
つまり、材料と接続をもらう場所です。ここを誤解して「相談すれば道が開ける」と期待すると、肩透かしになります。逆に、「聞きたいことを持って行く場所」と理解すれば、費用ゼロで得られるものは大きい。
行く前に用意するもの
手ぶらでも相談はできますが、持って行くと得られる情報の質が変わります。
①事業の1行説明(誰に、何を、いくらで)。②必要資金の概算(起業資金はいくら必要か)と、生活に必要な手取り(ライフプラン逆算)。③開業予定時期。④自分の職務経歴(事業と接続する経験)。⑤いま分かっていないことのリスト。
⑤がもっとも重要です。「何が分からないか」が分かっていると、担当者は的確に答えられます。逆に「起業したいんですが」だけだと、一般論しか返ってきません。
無料相談で得られる量は、持って行った質問の質で決まる。事業を持って行くのではなく、詰まっている箇所を持って行く。
聞くべき質問
窓口で聞くと効率がいい質問を挙げます。
①「自分の業種で必要な許認可は何か」。ここを外すと、設立後に事業が始められません(会社設立の流れ)。②「この規模なら、公庫と制度融資のどちらから当たるべきか」(創業融資の使い分け)。③「自分の事業に使える補助金はあるか、申請時期はいつか」(補助金・助成金)。④「この計画書は、審査担当者から見てどこが弱いか」(創業計画書の書き方)。⑤「同じ業種で創業した人を知っていますか」。
④と⑤は、窓口の価値がもっとも出る質問です。第三者に計画を説明すると、説明できない箇所が必ず見つかります。
窓口をハシゴする順番
福岡には複数の相談先があり、それぞれ得意分野が違います。順番をつけると効率的です。
①創業支援の総合窓口(手続き・制度の全体像。最初に行く場所)。②商工会議所・商工会(経営指導員による事業計画の相談、マル経融資などの制度)。③日本政策金融公庫の支店窓口(融資の要件と、自分の計画で通るかの感触)。④税理士・司法書士(法人化と税務の設計。①で紹介を受けられる場合があります)。⑤起業家コミュニティ・インキュベーション施設(同業・先輩起業家とのつながり。Fukuoka Growth Nextなど)。
①→②③を並行、④は形態が決まってから、⑤は継続的にというのが実務的な流れです。
使い倒すコツ
①複数回行く。1回で全部は解決しません。計画が進むたびに、聞くことが変わります。
②同じ質問を複数の窓口でする。担当者によって答えの粒度が違い、複数の答えを比べると相場観ができます。
③無料であることを引け目に思わない。創業支援は政策として実施されているもので、使うことが前提です。
④専門家への取り次ぎを頼む。自分で探すより、窓口経由のほうが創業案件に慣れた人に当たりやすい。
よくある質問
Q. アイデアが固まっていなくても行けますか?
行けます。ただし「何をやるか」から相談すると一般論になりがちなので、起業のアイデアが見つからないときの整理を先に通してから行くと、密度が上がります。
Q. 会社員のままでも相談できますか?
できます。在職中の相談はむしろ推奨されます(会社員のまま起業する)。
Q. 相談内容が外に漏れませんか?
公的機関の窓口は守秘の扱いが定められています。不安なら、事業の核心部分より手続き・制度の質問から始めるのが現実的です。
Q. 相談だけして起業しなくても大丈夫ですか?
問題ありません。検討の結果「いまは動かない」も正当な結論です。
費用ゼロで、遠回りを削れる
創業支援の窓口の最大の価値は、独学の遠回りを削れることです。許認可の要件を知らずに定款を作る、補助金の申請時期を逃す、通らない計画書のまま申し込む——どれも、窓口で一度聞けば避けられます。
自分の事業なら、どの窓口から当たるべきか。福岡で実際に創業した経営者に無料で相談できます。窓口に行く前の整理からで構いません。

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