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未経験から経理へ。簿記何級から戦えるかの実際

寺木 健人
監修:寺木 健人転職・キャリア担当・人材業界出身

経理は安定していて長く続けられそうだから、未経験でも目指したい。ただ、求人を見ると「経理経験3年以上」ばかりで、入口が見えない——。

結論から言うと、未経験から経理に入るには「簿記2級」と「実務経験を作る入口」の2つが要ります。簿記だけでは届かず、実務だけを狙っても書類で落ちる。この記事では、級ごとの到達点と、実務を作る入口を整理します。

このコラムでわかること
  1. 簿記の級で、応募できる求人はどう変わるか
  2. 実務経験を作る4つの入口
  3. 年齢別の現実的なルート
  4. 収入の見通し
  5. 応募時に効くこと
  6. よくある質問
  7. 資格と実務は、両方いる

簿記の級で、応募できる求人はどう変わるか

簿記3級。仕訳と基本的な帳簿の理解。応募要件としては弱く、3級のみで経理職の求人に通るのは難しいのが実際です。ただし、学習の入口として必須

簿記2級。商業簿記+工業簿記。「簿記2級以上」を応募要件にする求人が多く、ここが実質的な足切りラインです。未経験から目指すなら、2級までは取る前提で計画してください。

簿記1級。応募要件になることは少なく、実務経験のほうが優先されます。未経験段階で1級を狙うのは、時間対効果が合いません。

学習期間の目安は、3級で1〜3ヶ月、2級で追加3〜6ヶ月。教育訓練給付の対象講座がある場合、費用の一部が戻ります個人で使えるリスキリング補助金)。

POINT

未経験の経理転職は「簿記2級+実務の入口」の掛け算。どちらか一方だけでは、応募できる求人がほとんど無い。

実務経験を作る4つの入口

①経理補助・アシスタント求人。伝票入力、経費精算、請求書処理。未経験可の求人が出る唯一の層と言っていい。給与は下がりますが、ここから②月次決算に進めるかが分岐点です(福岡の経理転職ガイド)。

②会計事務所・税理士事務所未経験からの入口として広く使われています。複数のクライアントを担当するため、業種横断の経験が早く積める。繁忙期(確定申告期)の負荷は高い。

③派遣・契約から入る。実務経験を作る手段としては現実的。正社員登用の実績を必ず確認してください(契約社員の更新が不安)。

④社内異動。現職に経理部門があるなら、これが最も確実で、給与も下がりません。異動希望を出したことがない人は、まず出す価値があります。

④→②→①→③の順に有利というのが実務的な評価です。

年齢別の現実的なルート

20代。ポテンシャル採用の枠が使えます。簿記2級+未経験可の求人で入るのが最短。

30代前職の経験との接続が要ります。営業事務・販売管理・購買など、数字に触れる業務経験があれば説明できます。完全な異分野からは難易度が上がるので、②会計事務所か③派遣を経由するルートが現実的。

40代以降。未経験からの正社員採用は難しくなります。ただし、中小企業の「総務・経理兼任」求人では、社会人経験の厚みが評価される場合があります。あるいは、現職で経理業務に一部関わってから動くほうが確実です(40代の福岡転職)。

収入の見通し

未経験からの入社時は、前職より年収が下がるのが一般的です。ただし経理は経験年数で水準が上がる職種なので、3〜5年で回復し、その後は安定という形が多い。

下がる期間を耐えられるかは、先に計算してください(ライフプラン逆算)。福岡の水準は賃金チェッカー業種別年収マップで確認できます。

応募時に効くこと

①簿記2級の取得(または受験予定)を明記する②数字に触れた業務経験を書く(売上管理、在庫管理、請求業務、予算管理の補助)。③会計ソフトの使用経験があれば必ず書く。④なぜ経理かを、業務内容で語る(「安定しているから」は評価されません)。

②が書けるかどうかで、未経験の中での順位が変わります職務経歴書の書き方)。

よくある質問

Q. 簿記2級は独学で取れますか?

取れます。ただし工業簿記でつまずく人が多い。教材+問題演習の量が要ります。

Q. 会計事務所は未経験でも入れますか?

入口としては広い部類です。繁忙期の負荷と、担当件数を面接で確認してください。

Q. 経理は将来AIに置き換わりますか?

定型的な処理は自動化が進んでいます。だからこそ、決算・税務・管理会計といった判断を伴う領域に進むほど価値が残ります。

Q. 年齢的にもう遅いですか?

30代までは現実的、40代以降は接続の設計が要ります。現職で経理業務に一部でも関わるのが、最も確実な近道です。

資格と実務は、両方いる

未経験からの経理転職でつまずくのは、どちらか一方しか用意しないからです。簿記2級で書類の足切りを越え、①〜④のどれかで実務経験を作る。この2つを並行させると、入口は現実的に見えてきます。

自分の年齢と経験なら、どのルートが現実的か。転職ありきではない立場で、無料で相談に乗ります。

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