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転職・キャリア

女性が長く働ける会社の見分け方。届出データで確認する

寺木 健人
監修:寺木 健人転職・キャリア担当・人材業界出身

求人票の「女性活躍中」「産休・育休取得実績あり」——これらの言葉から、実態はほとんど読めません

ただ、企業が国に届け出ている数字を見れば、企業単位で確認できます。この記事では、その調べ方と、数字が出てこない場合の確認方法を整理します。

このコラムでわかること
  1. 求人票の言葉が使えない理由
  2. 見るべき2つの数字
  3. 調べ方
  4. 数字が出てこない場合
  5. 規模の思い込みを外す
  6. 数字だけで決めない部分
  7. よくある質問
  8. 言葉ではなく、届け出た数字を見る

求人票の言葉が使えない理由

①基準がない「女性活躍中」に定義はありません女性社員が1人でもいれば書けます

②「取得実績あり」は人数を示さない1人でも実績です取得率とは別の話です。

③復帰後の状況が分からない取得できたかと、復帰後に続けられたかは別です。

だから、言葉ではなく数字を見る——ここが出発点になります(求人票の読み解き方)。

POINT

「女性活躍中」に基準はない。基準があるのは、企業が国に届け出ている数字のほう。

見るべき2つの数字

①女性管理職比率(女性管理職人数 ÷ 管理職全体人数)

なぜ効くか: 「女性が入社できるか」ではなく「女性が上がれるか」を示すからです。採用は入口の話、管理職比率は続いた結果の話です。

福岡の届出企業では中央値11.5%(n=198)。この水準と比べて、応募先が上か下かを見ます福岡の女性管理職比率)。

②勤続年数の男女差

福岡の届出企業では、男性11.3年 / 女性8.6年、差の中央値は2.0年(n=121)。

差が小さい、あるいは女性のほうが長い企業は、続けられる環境がある可能性が高い福岡では女性のほうが長い企業が21%ありました

全データは福岡の大企業 女性活躍データに掲載しています。

調べ方

gBizINFO(経済産業省)で、企業名から検索できます法人番号でも引けます

確認の順番:

①応募先を検索する②「職場情報」の項目を見る③女性管理職人数と管理職全体人数、平均継続勤務年数の男女別を確認する

注意: 届出は常時雇用301人以上に義務があり、それ未満は任意です。中小企業は載っていないことのほうが多い

そして、任意で届け出ている中小企業は、それ自体が姿勢の表れと読めます。義務がないのに公開しているわけですから。

数字が出てこない場合

多くの中小企業は該当しますその場合は、面接で聞くしかありません。

聞き方: 「管理職に女性は何人いらっしゃいますか」これは答えにくい質問ではありません

答え方そのものが情報になります。即答できる/人数を把握しているなら、意識されている。曖昧な返答なら、そうではない。

もう1つ: 「産休・育休から復帰された方は、その後どういう働き方をされていますか」制度の有無ではなく、復帰後の実態を聞く面接での逆質問育休明けの転職)。

規模の思い込みを外す

「大企業のほうが制度が整っている」——これは半分しか当たりません

福岡の届出企業では、女性管理職比率は 50人未満で18.2%、1000人以上で5.3%でした。規模が大きいほど比率が下がります

制度の有無と、実際に上がれるかは別です。大企業は制度が整っている一方、管理職の階層が深く、上がるまでの年数が長い

だから、規模で決めずに、企業単位で数字を見る大企業 vs 中小企業の待遇差)。

数字だけで決めない部分

数字に出ない要素もあります。

①勤務地と転勤転勤があるかは、続けられるかに直結します

②残業と繁忙期制度があっても、実際の労働時間で続かないことがあります残業の実態)。

③直属の上司会社の平均より、配属先の環境のほうが日々に効きますこれは面接で会う人から推測するしかありません

④自分が必要とする年収働きやすさだけで選ぶと、生活が回らないことがあります先に必要額を出しておいてくださいライフプラン年収チェッカー)。

よくある質問

Q. gBizINFO は誰でも見られますか?

公開されています企業名または法人番号で検索できます。

Q. 届け出ていない会社は避けるべきですか?

そうとは限りません301人未満は義務がないためです。面接で確認するという段取りに切り替えてください。

Q. 女性管理職比率が高ければ働きやすいですか?

相関はあると考えられますが、それだけでは決まりません勤務地・残業・評価制度も合わせて見てください。

Q. 転職の時期はいつがいいですか?

ライフイベントとの兼ね合いで決まります育休明け直後は評価が定まりにくいため、時期の判断が必要です(育休明けの転職働くママの転職)。

言葉ではなく、届け出た数字を見る

「女性活躍中」に基準はありませんが、企業が国に届け出ている数字には基準があります。女性管理職比率と勤続年数の男女差——この2つを企業単位で確認する。届け出ていなければ面接で聞く。そして、規模が大きいほど働きやすいという思い込みは、数字では支持されません

自分の希望に合う会社をどう探すか。福岡の転職に詳しい担当者に無料で相談できます。

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