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キャリアプランの書き方。面接用と本音用を分けて作る

寺木 健人
監修:寺木 健人転職・キャリア担当・人材業界出身

「5年後、どうなっていたいですか」——面接で必ず聞かれる質問です。ただ、正直に「分かりません」とは言えず、かといって嘘をつくのも気が引ける

結論から言うと、キャリアプランは「面接用」と「本音用」を分けて作るべきです。役割が違うからです。面接用は応募先での貢献を示すもの、本音用は自分が判断するためのもの。この記事では、両方の作り方を整理します。

このコラムでわかること
  1. なぜ分けるのか
  2. 面接用の型
  3. 面接用で避けること
  4. 本音用の設計
  5. 5年後が描けないとき
  6. 両者をつなぐ
  7. よくある質問
  8. 面接用は「貢献」、本音用は「生活」から

なぜ分けるのか

面接で問われているのは、人生設計ではありません「この会社で、どう貢献し、どう成長するつもりか」——それだけです。

一方、自分にとって必要なのは、「どこに向かうか」の判断軸です。これは会社に語る必要がありません

混ぜると、どちらも中途半端になります面接用は具体的で応募先に接続していること、本音用は正直であること——求められる性質が違います。

POINT

キャリアプランを一つで済ませようとすると、面接では抽象的になり、自分の判断には使えなくなる。役割が違うので、分けて作る。

面接用の型

3段階で書きます

①短期(入社〜1年): 即戦力として何ができるか。 「まず、前職で担当していた◯◯の経験を活かして、△△の業務で早期に戦力になりたい」

②中期(2〜3年): 担当範囲を広げる、または深める。 「そのうえで、□□の領域まで担当範囲を広げ、チームの◯◯にも関わりたい」

③長期(5年〜): 役割の方向性。 「将来的には、◯◯の分野で、後進の育成やチームのマネジメントにも携わりたい」

ポイント: ①が最も重要です。「入社してすぐ何ができるか」が答えられない人は、③を立派に語っても評価されません

③は方向性で十分です。「部長になりたい」のような役職名より、「◯◯の領域で」という方向のほうが自然です。

面接用で避けること

①その会社でできないことを言う求人票の職種で実現できない目標を語ると、ミスマッチと判断されます。

②独立・起業に触れる正直でも、採用側は定着を懸念します

③抽象的すぎる。「成長したい」「貢献したい」。何を、どう、が入っていないと伝わりません

④他社でも通用する内容応募先の事業・職種に接続していること転職の志望動機の作り方)。

⑤現職の批判に聞こえる表現

本音用の設計

自分の判断軸として作るものなので、正直に書きます

①何を大事にしたいか(収入、時間、裁量、専門性、家族、場所)——上位3つに絞る

②5年後の生活の姿(住む場所、働く時間、収入、家族の状況)。仕事ではなく生活から書くと、現実的になります。

③そのために必要な収入ライフプラン逆算)。

④選択肢を複数持つ。「A社に入って専門性を深める」「独立する」「いまの会社で異動を目指す」——1本に絞らない

⑤判断のタイミングを決める(「1年後に再判定する」)。

②から書くのがコツです。「どんな仕事をしたいか」より「どんな生活をしたいか」のほうが、答えが出やすい何のために働くのかわからなくなったら)。

5年後が描けないとき

描けなくても問題ありません多くの人が描けていないというのが実際です。

そのときの対処: ①「どうなりたいか」ではなく「何を避けたいか」から書く②いまの延長で5年後を想像し、それが嫌なら何を変えるかを考える仕事も人生もつまらないと感じたら)。③1年後だけ決める。5年は長すぎます。

面接用は、それでも作れます応募先の職種で想定される成長の道筋は、求人票と面接で聞けば分かります。それを自分の言葉に直せば十分です。

両者をつなぐ

面接用と本音用が完全に乖離しているなら、応募先の選択を見直すサインです。

: 本音では「時間の自由が欲しい」なのに、面接用では「マネジメントを目指したい」——この乖離は、入社後の不満になります

つなぐ方法: 本音用の上位3つの条件を満たす求人を選ぶ。そうすれば、面接用も自然に語れます(転職のための自己分析)。

よくある質問

Q. 嘘を言うことになりませんか?

面接用は「この会社での貢献と成長」を語るものであり、人生のすべてを開示する場ではありません言わないことは嘘ではありません

Q. 独立志向があります。

面接で言う必要はありません。ただし、在職中の副業を考えているなら、就業規則の確認は必要です(副業禁止は法的に有効か)。

Q. 履歴書に書く欄がありません。

職務経歴書の自己PR欄、または面接で語るのが一般的です。

Q. 年齢によって書き方は変わりますか?

40代以降は、①短期の即戦力性の比重が上がります40代の福岡転職)。

面接用は「貢献」、本音用は「生活」から

キャリアプランで悩むのは、一つで済ませようとするからです。面接用は応募先での貢献と成長、本音用は自分の生活と判断軸——分けて作れば、どちらも書けます。そして、両者が乖離していないかが、応募先選びの検証にもなります。

自分の場合、どう組み立てるか。転職ありきではない立場で、無料で相談に乗ります。

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