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転職の志望動機の作り方。使い回しがバレる理由

寺木 健人
監修:寺木 健人転職・キャリア担当・人材業界出身

志望動機がいちばん書きにくい——転職の書類で、多くの人がここで止まります。そして、なんとか捻り出した文章が、他社にも使える内容になってしまう

結論から言うと、志望動機は「熱意」ではなく「経験と求人要件の接続」で作ります。そして、使い回しが見抜かれるのは、求人票に書かれた要件に触れていないからです。この記事では、3層構造での組み立て方を整理します。

このコラムでわかること
  1. 使い回しが見抜かれる理由
  2. 3層構造で組み立てる
  3. 企業固有の事実をどこから取るか
  4. 職種別の押さえどころ
  5. 書いてはいけないこと
  6. 書き方の実務
  7. よくある質問
  8. 求人票に線を引くところから

使い回しが見抜かれる理由

採用担当者は、同じ求人に対して何十通もの応募書類を読みます。その中で、「業界の成長性に魅力を感じ」「風通しの良い社風に共感し」といった文章は、他社にも当てはまることがすぐ分かります。

見抜かれるポイントは3つ①企業固有の事実に触れていない ②求人票の要件に触れていない ③自分の経験との接続がない

逆に言えば、この3つを入れれば、使い回しには見えません

POINT

志望動機は作文ではなく接続。「求人票に書いてある要件」と「自分がやってきたこと」を線でつなぐ作業。熱意は、その線の太さから伝わる。

3層構造で組み立てる

第1層: なぜこの職種・この領域か(30%) 自分の経験と、これからやりたいことの接続。「◯◯の経験から、△△に取り組みたい」

第2層: なぜこの会社か(40%) 求人票の要件と、企業固有の事実。「求人票にある◯◯の業務は、前職で△△として担当していました」「御社の□□という事業は、私が経験した◯◯と近い構造で……」。

第3層: 入社後に何ができるか(30%) 貢献の具体性。「入社後は、まず◯◯の部分で即戦力として、中期的には△△に取り組みたい」。

第2層がもっとも重要で、もっとも手を抜かれる部分です。ここに企業固有の事実が入っていないと、使い回しになります。

企業固有の事実をどこから取るか

①求人票(もっとも重要。募集背景、業務内容、求める人物像)。②企業サイト(事業内容、沿革、中期計画)。③IR資料・有価証券報告書(上場企業なら。福岡の上場企業まとめ)。④採用ページの社員インタビュー⑤ニュース・プレスリリース(新規事業、出店、提携)。⑥面談・カジュアル面談で聞いた話

①だけでも十分に書けます。求人票には、なぜこのポジションを募集しているか(募集背景)が書かれていることが多く、そこに答える形にすると強い。

例: 求人票に「事業拡大に伴う増員」とあれば、「拡大局面での◯◯の経験があります」。「業務改善のための採用」とあれば、「前職で△△を改善した経験があります」。

職種別の押さえどころ

営業: 扱う商材と顧客層の理解(福岡の営業転職ガイド)。事務: 効率化・正確性の実績(福岡の事務転職ガイド)。技術職: 使用技術と担当範囲の接続。未経験職種: なぜ変えるのか、何が活きるのか——この2点が中心になります(30代の未経験転職)。

書いてはいけないこと

①前職の批判。「残業が多くて」「人間関係が悪くて」。事実でも、書き方を変えてください(転職理由の伝え方)。

②待遇だけの理由。「給与が高いので」。本音として正当ですが、志望動機としては弱い

③抽象的な共感。「理念に共感しました」だけ。理念のどこに、自分のどの経験が重なるかまで書く。

④成長したい会社は学校ではありません。「成長したい」ではなく「貢献したうえで、こう伸びたい」。

書き方の実務

①求人票を印刷して、要件に線を引く②自分の経歴から、その要件に該当する経験を書き出す③接続する文章にする

この順番なら、10分で骨格ができます。応募先の年収水準は賃金チェッカー業種別年収マップで照合しておくと、条件面の会話でも慌てません。ゼロから文章を考えると、抽象的になります。

分量は、履歴書なら200〜400字、職務経歴書の自己PR欄なら400〜600字が目安(職務経歴書の書き方)。

よくある質問

Q. 志望動機が本当に「待遇」しかありません。

それでも、求人票の業務内容と自分の経験の接続は書けます。待遇は面接の条件確認で扱ってください。

Q. 何社も応募すると、書き分けが大変です。

第1層と第3層は共通で構いません。第2層だけを企業ごとに書けば十分です。

Q. 未経験の職種はどう書きますか?

「なぜ変えるのか」を、前職での具体的な経験に紐づけて書いてください。「興味があるから」は弱い。

Q. 志望動機で落ちることはありますか?

書類段階では、経歴と要件のマッチが主に見られます。ただし、志望動機が明らかに使い回しだと、意欲を疑われます。

求人票に線を引くところから

志望動機が書けないのは、文章力の問題ではなく、求人票を読み込んでいないことが原因であることが多い。要件に線を引き、自分の経験を並べ、接続する。この作業に変えれば、書けるようになります。

自分の経歴なら、どう接続できるか。転職ありきではない立場で、無料で相談に乗ります。

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