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ボーナスがない会社はやばいのか。年収ベースでの正しい比較

寺木 健人
監修:寺木 健人転職・キャリア担当・人材業界出身

「うちはボーナスがない」——そう聞くと、条件が悪いように感じます。ただ、賞与の有無だけでは、待遇の良し悪しは判断できません

結論から言うと、比較すべきは年収の総額と、その安定性です。賞与がない代わりに月給が高い会社と、月給が低く賞与で調整する会社では、同じ年収でも意味が違います。この記事では、正しい比較の仕方を整理します。

このコラムでわかること
  1. まず、年収ベースで比較する
  2. 賞与がない会社の3類型
  3. 賞与の「安定性」も見る
  4. 本当に確認すべき指標
  5. 生活設計への影響
  6. よくある質問
  7. 総額と安定性で、比較する

まず、年収ベースで比較する

月給30万円 × 12ヶ月 = 年収360万円(賞与なし) 月給25万円 × 12ヶ月 + 賞与4ヶ月分(100万円)= 年収400万円

この場合、後者のほうが年収は高い

逆のケース: 月給35万円 × 12ヶ月 = 年収420万円(賞与なし) 月給25万円 × 12ヶ月 + 賞与2ヶ月分(50万円)= 年収350万円

この場合、賞与がない前者のほうが高い

つまり、賞与の有無は判断材料になりません年収の総額で比較してください。

POINT

賞与の有無は待遇の良し悪しではなく、支払い方の設計。判断すべきは年収の総額と、その額がどれだけ確実かの2点。

賞与がない会社の3類型

①月給に上乗せしている。年俸制、月給に賞与相当分を含む設計。外資系、IT企業、ベンチャーに多い年収では同等かそれ以上のことがあります。

②業績が厳しい本来は出したいが出せない状態。この場合、昇給も止まっていることが多い。

③制度としてそもそもない。中小企業・個人事業に多い。業績連動の一時金がある場合も

①は問題なく、②は要注意、③は他の条件次第——という整理になります。

見分け方: ①なら月給が同業より高い ②なら月給も低く、昇給もない月給を業界水準と比較してください(賃金チェッカー業種別年収マップ)。

賞与の「安定性」も見る

賞与がある会社でも、その額が保証されているとは限りません

確認すべきこと: ①過去3年の支給実績(何ヶ月分だったか)。②業績連動か固定か③支給の条件(在籍要件、評価による変動幅)。

求人票の「賞与年2回」は、支給があることを示すだけで、金額を保証するものではありません面接で実績を確認してください(オファー面談のチェックリスト)。

賞与の比重が大きい会社は、業績が悪化したときに年収が大きく下がります月給が高く賞与が少ない会社のほうが、収入は安定します

本当に確認すべき指標

①年収の総額(月給×12+賞与の実績)。②昇給の実績(何年で、いくら上がっているか。昇給額の平均はいくらか)。③退職金の有無長期では大きな差。中小企業退職金共済に加入しているかなど)。④残業代の支払い方(固定残業代の時間数、超過分の扱い)。⑤年間休日数

②③が、長期の総収入を左右します賞与の有無より影響が大きい

実質を比較するなら、時間あたりで見ることも必要です。年収が同じでも、残業時間が違えば実質時給は変わります。

生活設計への影響

賞与がない場合、月々の収入が一定になるため、家計の管理はしやすくなります

一方、まとまった支出(住宅ローンのボーナス払い、車検、帰省、教育費)を月々から積み立てる必要があります。

住宅ローンのボーナス払いは、賞与のない会社では選択できません(あるいはリスクが高い)。必要な年収と支出の設計はライフプラン逆算で確認してください。

よくある質問

Q. 賞与なしは違法ではないですか?

違法ではありません。賞与の支給は、就業規則や労働契約で定められている場合に義務が生じます。

Q. 求人票に「賞与あり」とあったのに、出ませんでした。

支給条件(業績連動、在籍要件)を確認してください。就業規則の定めによります。

Q. 転職先を選ぶとき、賞与ありを優先すべきですか?

年収の総額で比較してください。賞与の有無は判断材料になりません。

Q. 業績が悪くて賞与が出ない会社は危険ですか?

賞与だけでなく、昇給・採用・離職率も併せて見てください。複数の指標が同時に悪化しているなら、注意が必要です。

総額と安定性で、比較する

賞与の有無は、待遇の良し悪しを示す指標ではありません。年収の総額と、その額がどれだけ確実か——この2点で比較してください。そのうえで、昇給の実績と退職金を確認すれば、長期の総収入まで見通せます。

自分の条件が相場に対してどうか。転職ありきではない立場で、無料で相談に乗ります。

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