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福岡と東京の物価比較。実際に安いのは何か

山田 敏碁
監修:山田 敏碁経営・事業売却担当・創業→売却の経験者

「福岡は物価が安い」とよく言われます。ただ、実際に移住や転職を検討する段になると、どれがどれだけ安いのかが分からないと判断できません。年収が100万円下がっても得なのか、損なのか。

結論から言うと、福岡が明確に安いのは住居費で、食料・日用品・サービスの差は思われているほど大きくありません。だから「年収が下がっても暮らしは楽になる」が成り立つかどうかは、住居費をどれだけ下げられるかでほぼ決まります。この記事では、費目別に差を整理します。

このコラムでわかること
  1. 差が大きい費目:住居
  2. 差が小さい費目:食料・日用品
  3. 結論が変わる要因:車
  4. 収入側も見る
  5. 実際の家計で比較する手順
  6. よくある質問
  7. 「安い」の中身を、費目で確認する

差が大きい費目:住居

もっとも差が出るのが家賃です。同じ間取り・同じ駅からの距離で比べると、東京23区と福岡市中心部では2倍前後の開きが出ることも珍しくありません[要確認: 直近の賃料相場]。単身なら月5〜8万円、ファミリーなら月10万円以上の差になる場合があります。

年間にすると、単身で60〜96万円、ファミリーで120万円超。これは額面年収に換算すると、税・社会保険料を考慮して100万円以上の年収差に相当します。「年収が下がっても手元に残る」が成り立つ根拠は、ほぼここに集約されます。

持ち家の場合も同様で、同じ広さ・同じ通勤時間帯の物件価格には大きな差があります。福岡の家賃相場は福岡の家賃相場に整理しています。

差が小さい費目:食料・日用品

一方、食料品・日用品・衣料の差は限定的です。全国チェーンの小売が同じ価格で販売しているため、構造的に大きな差が出ません。外食も、チェーン店なら同価格帯です。

「福岡は食べ物が安くて美味い」という評価は、価格差というより、同じ価格帯での質の高さを指していることが多い。家計の数字としては、食費の差は月数千円程度と見ておくのが現実的です。

光熱費・通信費もほぼ差がありません。ここを節約要因として計算に入れると、見込みが甘くなります。

POINT

福岡が安いのは住居費。それ以外は誤差の範囲。だから「家賃をいくら下げられるか」が、そのまま移住の損得になる。

結論が変わる要因:車

見落とされやすいのが車です。福岡市中心部(地下鉄沿線)なら車は不要ですが、郊外や近郊都市に住むと車が要ります。

車を持つと、駐車場・保険・税・車検・燃料で年間数十万円の固定費が乗ります。家賃が月2万円安い郊外に住んで車を持つと、住居費の節約分が消える——この計算をしないまま移住して、想定より楽にならないというケースは実際にあります。

東京23区(車なし)→ 福岡市中心部(車なし) なら住居費の差がそのまま効きます。東京23区(車なし)→ 福岡近郊(車あり) だと、差は大幅に縮みます。ここは移住前に必ず計算してください。

収入側も見る

支出だけでなく収入側も動きます。福岡の賃金水準は東京圏より低い傾向があり、同職種でも提示額が下がることがあります(福岡の平均年収福岡の給料が安い理由)。

だから比較すべきは物価だけでなく、「年収の下落幅」と「住居費の下落幅」のどちらが大きいかです。都市間の年収差は福岡 vs 他都市のデータ、必要年収の逆算はライフプラン逆算で確認できます。

なお、リモート勤務で首都圏企業の給与のまま福岡に住む場合、この比較は一方的に有利になります(リモートワークで福岡移住)。移住を検討するなら、まずこの形が取れるかを確認する価値があります。

実際の家計で比較する手順

①現在の家計を費目別に書き出す(直近3ヶ月の実績)。②住居費だけを福岡の相場に置き換える③車の要否を決めて、その費用を足し引きする④想定年収の変化を手取りベースで反映する

この4ステップで、月いくら変わるかが出ます。物価指数のような全体の数字ではなく、自分の費目構成で計算するのが要点です。単身とファミリー、車の有無で、答えは正反対になります。

よくある質問

Q. 物価指数で見ると差は小さいと聞きました。

消費者物価地域差指数は費目を加重平均するため、住居の差が全体では薄まります。個人の家計では住居費の比重が大きいので、実感とはずれます。

Q. 教育費はどうですか?

公立中心なら大きな差はありませんが、私立志向・受験塾の費用は地域差が出ます。子育て世帯は個別に確認してください(福岡移住は家族連れでどうか)。

Q. 外食が安いと聞きます。

個人店の価格帯は東京より低い傾向がありますが、家計インパクトとしては住居費に及びません

Q. 生活の満足度はどうですか?

通勤時間の短さは、時間の可処分量に直結します。数字には出にくいものの、実感としてはここが最大の差という声が多い(福岡移住のメリット・デメリット)。

「安い」の中身を、費目で確認する

福岡が安いのは事実ですが、安いのは主に住居費です。だから判断は「福岡は物価が安いから」ではなく、「自分の家計で、住居費がいくら下がり、年収がいくら下がるか」で決まります。この2つの数字を並べれば、答えは自分で出せます。

自分の場合、差し引きでどうなるか。無料で相談に乗ります。数字を持ってきてもらえれば、一緒に置き換えます。

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